「訳す」という行為、考え方

What is Translation?

 

 

私は会議通訳者として仕事人生をスタートし、その後は実務翻訳に携わったり、小規模の翻訳会社を経営したり、大学で翻訳通訳を指導したりする立場にいました。

 

そこで改めて気づかされたこと―「訳す行為」は、ある言語を別の言語に一対一に置き換えることではなく、訳す目的、訳者の意図、読者のタイプ、複数の異なる文化や論理構造の違いなど、あらゆるものを考慮してはじめて実現する、非常に緻密で、努力と手間のかかる作業だということでした。

 

残念ながら今の日本では、「訳す行為」に対する世間の認識はそこまで達しているとは言い難く、上手でも下手でも一応訳されていればそれでよし!と思う人が多いのが現状です。海外から訪れる人が増加し、オンライン翻訳に任せてそのまま(?)という訳を発見、残念に思うこともときどきあります。

 

まずは、何の目的で、誰のために、どのような雰囲気に仕上げたいのか、依頼者も翻訳者もじっくり考えることが大切です。予算、時間の制約があるかもしれませんが、大事なところを外しては良い翻訳物にはなりません。

翻訳の技術、全般については、出版物リストにもある『プロが教える 基礎からの翻訳スキル』、『誤訳ゼロトレーニング』、大学授業用テキスト『Practical Skills for Better Translation』などをご参考になさってください。

また、翻訳すべき文書や動画を抱えているけれど、まずは何をどうしたらよいのかお迷いの方は、ぜひ一度ご相談ください。ご参考になるアドバイスを差し上げられると思います。